文化祭大会議室劇場化計画

「体育館のステージって狭いし照明も音響もろくなモンじゃないし、だいいち1回しか公演打てない。文化祭は教室でやってもいいんじゃない?」と、顧問がいつもの思いつきで無責任なことを口にすると、「おお!いいねいいね!」と、これもまた無責任に3年のM島が言い出し、なんとなく成り行きでそんな風な方向で決まってしまった今年の文化祭。ところが生徒会に企画書を出す頃には、薄情なことに3年生はさっさと引退してしまっていて、気の毒なのが1・2年生。たった6人+αで必死になって、今までにないことを何から何までやらねばならない羽目に……。
暗室化
暗室化
まずは室内を暗くしなければならない。幸い、春大で使った大量の段ボールがあったので、それをばらして窓を全て目張り。文化祭で教室をお化け屋敷なんかに改造するとき、よくやる手法ですが、大会議室って窓が多いので大変でした。おまけに人手が少ないし。「ヒトデなら一匹で腕が五本あるんだがなぁ」なんて親父ギャグかましてる場合じゃないのでした。
客席
客席
本校の会議室には、軽量で小ジャレたパイプ椅子がたくさんあるので、それを流用して観客席に。前の人の頭がちょっと邪魔だけど、「どうせ満席になるほど人来ないし」…と自虐モードで妥協(欲をいうと、教壇を重ねて階段席を作りたかったのですが)。


調光器
調光器
調光器だけは物がなければどうにもならない。ネットなどには自作している強者の体験を見かけますが、そんな技術力があるわけでも、自作している時間的ゆとりもない。というわけで、同窓会からの部活動援助費で買ってもらっちゃいました。丸茂電機株式会社のCP−3DH。それも2台
これさえあれば何とかなる!

単サス
単サス
次の課題は単サス。本格的な灯体は体育館で使っていて借りられないし、買おうにももう予算はないし。仕方ないので、ホームセンターで売ってるハロゲン投光器に、0.5ミリ厚のアルミ板を黒く塗って被せました。顧問の基本設計に基づき、折り曲げ加工は顧問とOBのA井君が。彼はものつくり大学に通っていて、こういう細工やらせると上手なのです。

照明ブース
照明ブース
「これでもブースか?」と言いたくなるほどシンプルな照明ブース。客席から丸見え。



音響ブース
音響ブース
「これでもブースか?」と言いたくなるほど適当な音響ブース。客席に光が漏れないよう、目隠しにした段ボールが貧乏ぽさをさりげなく演出。
どうでもいいけど水筒が見えるな。言っとくけど、会場内は飲食厳禁だからな。
照明バトン
照明バトン
次の課題は、サスをどこに吊るすか。天井に固定するわけにはいかないので、鉄パイプを組んで両袖に立て、3メートルのパイプを2本繋いで照明のバトン代わりに。1尺ほど低かったかなとも思いますが、どうせお客は座って観てるんだし、まぁいいや。
サスを吊るすと、弓なりにしなってくるのが少し恐いです。

ホリ幕
ホリ幕
ホリ幕も自作。小割で四角い枠を作って、模造紙を画鋲で止めただけの使い捨てホリ幕。小割で枠を作る程度の作業は、普段パネルを作り慣れている上南演劇部のスタッフにとっては造作もないこと。むしろ模造紙を両面テープで繋げる方が面倒でした。
こんないい加減なホリ幕ですが、結構いい感じでホリの色を映し出してくれました(壊すのもったいなかった)。
ローホリ
ローホリ
本来は視聴覚の備品で、調子が悪くて体育館の片隅で埃をかぶっていたフットライトを、OBのH田君が夏休み中に修理してくれました。実は単に電球が切れていただけだったのですが、「演劇部で直しときましたよ」とさりげなく恩を着せて、部専用に借り出してきました。
回線が2系統しかないので、三原色を作るには2台必要です。マルモの調光器との組み合わせで素晴らしい効果を生んでくれました。ただ1つの難点は、アッパーホリがなかったこと。まっ、今後の課題ってことで。
公演の様子
公演の様子:初美の小論文
というわけで、これが実際の公演の様子。
初日の校内公開日は午後1回、二日目の一般公開日は午前と午後の2回、計3回の公演を打つことができました。例年だと体育館で1回しかできないので、お客さんの前で場数を踏めた今年の文化祭は貴重な体験。苦労した甲斐がありました。