我々素人が芝居を創ろうとして、よく困るのが感情の解放って奴かと思われます。「芝居」というものは、基本的に「見られる」ことを前提にした営みですが、殆どの人は「見られる」ことに慣れていない訳です。だから舞台に立つとどうしても緊張してしまい、上がったりとちったりぎくしゃくしたり滑ったり転んだりするのですね。それに対して、俳優って職業の人たちは、不特定多数の人から見られながら、泣いたり笑ったりあくびをしたり、ごく自然に振る舞える能力を持った人たちなのです。
じゃあ何故我々素人には、えてしてそれが難しいのか? 一言で言えば「羞恥心」なんだと思います。「照れ」とか「ためらい」と言い換えてもいいかもしれません。観客から「見られる」ことを意識してしまうが余り、自分をさらけ出せなくなってしまう。お客さんは舞台に立つ人物の生の姿を見たいのに、演じる方は萎縮して、隠そう隠そうと「努力」してしまう。舞台の上で思い切って自分自身をさらけ出す覚悟が持てるか否か、17~8歳という年頃では滅茶苦茶難しい事なんですが、演劇を表現の手段として選んだ上からは、避けては通れない関門なんですね。爆発的な感情のほとばしりを発露して欲しいなぁ。

