を、先日観てきました。アニメーションとしての出来映えは凄まじい限りで、画面の隅々までセル動画が動きまくっています。圧倒的な高品質アニメーションです。一見の価値は確かにあります。でも、ストーリーはと云うと、こんな話です。
大洪水で町が水没して、さぁ大変だと思ったら、何とそれだけではなくて、全世界までが滅びの危機に瀕していたという絶体絶命な状況に。そして全世界が救われるか否かは、たった5歳のソースケ君の行動にかかっているのです。具体的に云うと、ソースケ君のポニョに対する想いが揺らがないかどうか。それなのにちっとも「ソースケ君頑張れ!」という気持ちにならないのは、二人が最後までラブラブなのが分かり切っているから。だから世界の危機を叫ばれても、盛り上がりってもんに欠けます。
普通こういうシチュエーションなら、二人が喧嘩したり、仲を裂こうと近づく恋敵が現れたりするものなんですが、そういった危機は皆無。かろうじて所ジョージさん扮するポニョのお父さんがそんな感じなんですが、この人の行動原理がいまいちはっきり提示されないので、物語に感情移入したくなりません。
個人的に許せないのは、海水魚をいきなり水道水に放り込む主人公の行動。絶対真似しちゃいけません。死んじゃうよ、そんなことしちゃ。
それと、せっかく古生代の甲冑魚やらウミサソリやら三葉虫やらがうようよしてるんだから、ポニョなんかほっといて一匹ぐらい捕まえて欲しかったなぁ。ああ勿体無い。

