始業式の後、生物室で「青春舞台2008」を視聴。あぁ、あの舞台を再び観られるなんて、なんて幸せなんでしょうか。
新島学園高校さんの「りょうせいの話」、またもや笑えました。あの間の良さは、おそらく大変な積み重ねの賜なのでしょう。三刀屋高校さんの「暮れないマーチ」では、切ない物語に胸を絞られるような気持ちにさせてもらいました。双子ちゃんは姉妹だったんですね。あの役は「シャイニング」のオマージュかしらなんて、副顧問のK藤先生と映画好き同士で話したり。岡谷南高校さんの「オイディプス」のラストを観て、得心が行きました。なるほど、ああいう風になるのか。ショッキングでとても上手い演出です。感心しました。
そして、やはり青森中央高校さんの「河童」は素晴らしい舞台でした。観終わった時、U原が拍手してましたね。桐生で一度観たのに。ていうか、TV画面なのに。でも、その気持ちはよくわかります。これは10年に一度位の大傑作じゃないかしら。
全国大会では遠くてよく分からなかったんですが、ミナミ役のミナミさんの目の演技の凄いこと。とてもよい声をしてらして、しかも存在感があるので、当日K藤先生と二人で感心してたんですが、それにしても近くで見るとあれ程の迫力があったとは。背筋が凍るような思いでした。これはTVカメラのおかげ。ただ一つ、ラストの転換がよく分からないのが残念でした。あのシーンはカメラを引いて、舞台全景を見せるべきだったと思います。
それにしてもこうなると、他の舞台もまた観たくなります。聞くところによると、以前は全国大会の舞台は全部放映していたとか。全部放映して欲しいなぁ。部員の皆さんのインタビューとか抜きでも我慢するから。
‘顧問雑感’ カテゴリーのアーカイブ
青春舞台2008
2008 年 9 月 1 日 月曜日ミーティング
2008 年 8 月 21 日 木曜日校内合宿を明日に控え、緊急ミーティング。とは云いながら、内容は大した事は無いんですが。ちょっと部活動のあり方について、顧問の側から不満があったので。
もっと心と心の交流を持ちましょ。相手を理解し、思いやる努力を払いましょ。仲良しこよしなんかでなくていいから、信頼し合い、助け合い、支え合えるチームを目指しましょ。不平不満でなく、正当な批判をし合いましょ。人の善意には感謝で応える礼儀正しさを大切にしましょ。閉鎖的にならずに、あらゆる事を貪欲に吸収して、遙か高みを目指して軽々と上昇しましょ。上昇できなくても羽ばたく努力は続けましょ。志だけは高く高く掲げましょ。今日が駄目なら明日にしましょ。明日が駄目なら明後日にしましょ…って、これはドン・ガバチョ(知らないよね)。
途中から柄にもなく興奮してしまって、つい言っちゃいけないことまで口走ってしまったりして、伝えたいことや分かって欲しいことの万分の一も伝わってない気がします。人間修養が足りませんね。まぁ、でも顧問が退室した後で、自分たちで仕切りながらちゃんとした話し合いをしていた様子。「無理かな」と思ってたんですが、見直しました。それが第一歩です。
夕刻から冒頭のシーンの小返し。ちょっとだけですが、「おおっ!」と目を奪うほどの演技をD口が見せてくれました。これを安定して繰り返せるようになれば完成なんですが。でも成長が早いぞ、よしよし。
髪の女のU原は、ベルベット・ヴォイスの低音の美声が魅力です。芝居の勘も良くて、実力的にはナンバーワンでしょう。でも動くときに、何故か必ずよろけるのが困った処。よろけちゃ駄目。
明日から校内合宿です。でも地区の打合会もあるので、舞監・照明・音響は夕方から参加です。
青春舞台2008放映決定
2008 年 8 月 20 日 水曜日全国大会の上位入賞4校の東京公演が今月末、国立劇場にて行われます。そして、そのTV放送が今年もあります(拍手)。
NHK BS2 「青春舞台2008」
9/1(月)12:15~17:45
さぁ、皆さん、ビデオの予約準備を忘れずに。
番組編成上の都合で、放送時間がずれることもあります。できれば、少し長めに設定しておきましょう。
高校演劇をTVで放映してもらえる機会は、一年にこの番組1回しかありません。でも、NHK側は、「視聴者の反応が鈍い」のを理由に、毎年打ち切りたがっています。今後の継続のためには、「みなさまからの反響」が必要だそうです。今からHPへアクセスして要望などを書き込み、当日は始業式後、放送を見ながら、FAXを送信して下さい。
全国大会結果
2008 年 8 月 10 日 日曜日帰りの電車の中で、大会結果を聞きました。
最優秀校 青森中央高校「河童」
優秀校 島根県立三刀屋高校「暮れないマーチ」
優秀校 新島学園高校「りょうせいの話」
優秀校 長野県岡谷南高校「オイディプス」
創作脚本賞 「りょうせいの話」
舞台美術賞 新島学園高校「りょうせいの話」
群馬県が賞を総なめです。お見事!
入賞した4校の皆さん、おめでとうございます。そして、全ての高校の皆さん、お疲れ様でした! いずれも見応えのある、素晴らしい舞台でした。
全国大会3日目
2008 年 8 月 10 日 日曜日
3日目です。今日の上演は午前中だけ。まず大分県立日田三隈高校さんの「ボタン」。転校しちゃう女の子と、ちょっとシャイな青年の恋未満物語。たっぷりと間をとった情感豊かな舞台でした。特に、袖のボタンを付け終わって、余った糸を噛み切ったりする春ちゃんが素敵。それにしても、教室を斜めに切ったセット、窓から見えるホリの色がじわじわと変わっていく処。何かデジャブを感じたと思ったら、私たちが平成17年にやった「同級生」と同じ。おお、お友達だ(笑)。
今年度の大トリは、和歌山県立向陽高校さんの「Leaving School~振り返ることなく胸を張って~」。阿部順先生の名作。歯切れ良く軽快な演技に爆笑させてもらいました。そして最後に先生の名前を書くか書くまいか、迷い続ける心理を後ろ姿だけで見事に演じたヒロインの姿には、思わず涙を誘われました。セットの壁がやけに分厚いなと思っていたら、その場で6枚のパネルを全て動かし、あっという間に場面転換させた時には、会場が思わずどよめいていました。
午後は手分けして分科会に別れて参加。電車の時間もあるので、講評会は聞かずに会場を後にしました。
今回初めて全国大会というものを目の当たりにして、山ほど刺激を受けてきました。パワーもアイデアも、たっぷり吸収してきたつもりです。さぁ、我々も秋大に向けて頑張るんだ!
あ、でも明日は部活はお休みです。まず休憩取らなくちゃね。
全国大会2日目
2008 年 8 月 9 日 土曜日
なんと我々は、2日目の上演校の藤ノ花女子高校さんと同宿だったのでした。夕飯の後、食堂でミーティングをなさっていて、舞監さんか部長さんだと思いますが、予定時間の確認をテキパキと進めていたのが印象的でした。ウーム、流石全国出場校。それに比べて我が校は…。夕食の時間に10分も遅刻してくるなよ(怒)。
という訳で2日目の午前中は、その愛知の藤ノ花女子高校さんの「幸せになぁれ」と群馬代表新島学園高校さんの「りょうせいの話」。「幸せになぁれ」は妊娠・中絶・出産を真正面から扱った作品。妊娠に対する生理的な実感みたいなものが感じられました。その辺りの巧みさは、女子高ならではなんだろうなと思った次第です。抽象的で美しいセットも印象的でした。「りょうせいの話」は、廃止が決まった寮での夏休み最後の日を描いたコメディ。役者さんが皆達者で、しかも抜群に間がいいので、場内は爆笑に次ぐ爆笑。お腹の皮をよじりました。
午後の口開けは、長野県岡谷南高校さんの「オイディプス」。有名なギリシャ悲劇を換骨奪胎して、有名人に対する大衆の残酷な関心を、マスコミに代表させて描いていました。巨大な白い円柱がとってもハイセンスでした。装置に関するアクシデントが惜しかった。見せたかっただろうなぁ。
次は高知県立春野高校さんの「駆け込み訴え」。太宰治の小説を、そのまま舞台に載せた一人芝居。迫力ある口調と、抑制されていながらも計算された動きで、キリストを売るユダの心情を熱演していました。地絣だけで何もない舞台が潔く、空気を変える為だけに使われる照明が見事でした。今大会のホールは音響があまり良くないせいでしょうか、台詞がもっと通れば言うこと無かったんですが。
最後は山形県立置賜農業高校さんの「どんがら山奇譚」。災害で仮設住宅に住んでいたお年寄りが脱走し、村に帰ってきてしまうお話。なんとミュージカルです。しかも生演奏。お芝居らしいお芝居を、しかもミュージカルで堪能させてもらいました。
全国大会1日目
2008 年 8 月 8 日 金曜日
全国大会の視察のため、群馬県桐生市にやってきました。桐生も暑いです。宿に荷物を置かせてもらって、「日傘持ってくるべきだったね」とかいいながら40分並んで入場。その間、この春まで秩父農工科学高校顧問だったW林先生とお会いして、退職記念誌の御礼を申し上げたり。
午前中は、大がかりなセットと集団のエネルギーが炸裂した神奈川県立大船高校さんの「山姥」と、出産という現象を抽象的な装置で正面から描いた東京都立東高校さんの「羊のお水 さようなら」。東高校のヒロインさんのお顔が、OGのH狩にちょっと似ていて何となく嬉しかったり(笑)。
午後は青森県立青森中央高校さんの「河童」と島根県立三刀屋高校さんの「暮れないマーチ」、そして北海道大麻高校さんの「カノン」。
「河童」は、ある日いきなり河童に変身してしまった少女を巡る物語。
「暮れないマーチ」はいつもの亀尾ワールドが、美しい照明と見事な言葉遊びの中に展開されました。「カノン」は、別れた母を訪ねる少女の心の軌跡を描いた作品。最小限のセットで効果的に場面転換していたのが印象的でした。
今日の圧巻は何と云っても「河童」でした。ボディブローのようにじわじわと効いてくる恐ろしさ。一瞬で場の空気を変えてしまう演技力。河童ちゃんの魂の叫び声。圧倒的な破壊力でした。
処で会場では、有名な方々をあちこちでお見かけしまして、ミーハーな顧問は大喜び。
「あ、畑澤聖悟先生だ。ホントにバンダナ巻いてるんだ」とか「おおっ、越智優さんだ。ということは、お隣のスマートな美人は曽我部マコト先生かしら」とか、アカデミー賞の授賞式に取材に行った民放TVの女子アナみたい。でも、凡夫非才の身には仰ぎ見るような方々ばかりで余りにも畏れ多いので、引っ込み思案な顧問は遠くから眺めやるばかりでした。
苦言
2008 年 8 月 6 日 水曜日「先生、釘がなくなりましたぁ」とか私に云うなよ。「じゃあどうするのか」を自分たちで判断しなさいよ。
「部室に釘ありますかぁ?」なんて聞くなよ。「君達の」部室に何があるかなんて私は知らないよ。
なんだか私が命令して部活させてるみたいじゃない?
部活なんて「自分たちがやりたいから」やるものだろ? それとも、一つ一つ指示されなきゃ何していいのか分からないのかな。
「自分たちで」考えて、「自分たちで」相談して、「自分たちで」決めて、「自分たちで」創り上げるから面白いんだよ。その為のお手伝いなら幾らだって致します。手に余る部分があるなら引き受けます。でも、あくまで部活動の主体は君達自身でしょう。「釘がないからもう作れません」なんて、プライドってもんがあるなら口が裂けたって云うな。
どうせ云うなら、「釘なくなっちゃったんで買ってきたいんですけど、釘代500円立て替えてもらえませんか?」とか「カミナリ鳴ってるんで、すみませんけど車出してもらえませんか?」だろ。そうすりゃ喜んで出しますよ。お金だって車だって手だって口だって。
崖の上のポニョ
2008 年 8 月 3 日 日曜日を、先日観てきました。アニメーションとしての出来映えは凄まじい限りで、画面の隅々までセル動画が動きまくっています。圧倒的な高品質アニメーションです。一見の価値は確かにあります。でも、ストーリーはと云うと、こんな話です。
大洪水で町が水没して、さぁ大変だと思ったら、何とそれだけではなくて、全世界までが滅びの危機に瀕していたという絶体絶命な状況に。そして全世界が救われるか否かは、たった5歳のソースケ君の行動にかかっているのです。具体的に云うと、ソースケ君のポニョに対する想いが揺らがないかどうか。それなのにちっとも「ソースケ君頑張れ!」という気持ちにならないのは、二人が最後までラブラブなのが分かり切っているから。だから世界の危機を叫ばれても、盛り上がりってもんに欠けます。
普通こういうシチュエーションなら、二人が喧嘩したり、仲を裂こうと近づく恋敵が現れたりするものなんですが、そういった危機は皆無。かろうじて所ジョージさん扮するポニョのお父さんがそんな感じなんですが、この人の行動原理がいまいちはっきり提示されないので、物語に感情移入したくなりません。
個人的に許せないのは、海水魚をいきなり水道水に放り込む主人公の行動。絶対真似しちゃいけません。死んじゃうよ、そんなことしちゃ。
脚本審査会
2008 年 7 月 29 日 火曜日顧問は夕方まで、演劇連盟の地区常任委員会に出席。この秋の大会で使われる脚本の審査に加わってきました。顧問の先生が集まって、著作権関係や差別的な表現などの不適切な部分がないかどうかを検討する会議です。全部で100冊近い台本を手分けして、一人3冊ずつ読まねばなりませんでした。今回は書式形式を揃えるよう、繰り返し告知されていたので、一昨年の審査会の時のように、横書きだったりクリップ綴じだったりは殆どありませんでしたが、B5版にびっしり印刷してある台本が目立ちました。稽古の駄目出しを書き込む為に、できればもっと行間を空けて、頁の上も1/3位は余白にした方がいいと思います。頁番号も記入しましょう。たったそれだけで、大幅に使いやすい台本になると思います。
使いやすいと云えば、去年の脚本審査の時、秩父農工科学高校さんの台本を拝見しましたが、本の後ろに日程表が綴じてありました。たったそれだけのことですが、とても優れた工夫だと感心したのを覚えています。