髪の女の芝居が、どうも綺麗すぎて物足りません。U原は、綺麗な演技させれば上手いんですが、どうせ羅生門の二階で腐りかけた死体の髪を抜いている女ですから、あんまし上品に綺麗に健康にやってもしようがないですよね。勿論、今までそんな風な演出つけちゃってたこっちにも、大いに責任はあるんですが。それでも、下人の方がちょっとずつ上達してくると、今度は女が物足りなくなってくる訳です。それに、そろそろ今のパターンにも飽きてきたし。
そんな訳で、もっとあざとく(A)、臭く(K)、濃く(K)やりましょう。足りない分を水増しするより、やり過ぎを削る方がいい結果がでるから。拡大コピーより縮小コピーの方が仕上がりが美しいでしょ。
だからAKK、AKK。
2008 年 9 月 のアーカイブ
AKK
2008 年 9 月 11 日 木曜日ブレーキ離して
2008 年 9 月 10 日 水曜日アクターズスタジオのインタビューにスピルバーグ監督が出演したとき、「貴方にとって演技とは」と問われた御大はただ一言、「勇気(bravery)」と答えていました。折に触れてその意味を考えているんですが、多分それは「失敗を恐れないこと」と「思い切って自分をさらけ出す覚悟を持つこと」なんじゃないかと思います。稽古場で、常に同じような演技しかできなかったり、一見綺麗に見えて迫力がない演技しかできなかったりするのは、多分その「勇気」がないから。
問題点を洗い出すために通してみました。通した事で、見えてきたことが一つ。それは…格好良くやろうとしすぎること。特に2年生。上手くやろうとしすぎてる。小器用にまとまってしまって面白くない。もう一歩踏み込んで欲しいところでブレーキがかかっているよ。どうせ我々は大して上手くもないんだから、もっとあざとく、臭く、濃くやりましょうよ、思い切って。それが多分、己を「さらけ出す」演技への最短距離なんじゃなかろうか。
あ、もう一つ。1年生。動きや喋り方に固執するな。1つのシーンには色んな演じ方があるんだから。稽古の度に色々工夫してみてご覧。やってみて「どうも違ったな」と思ったら、変えりゃいいだけの話なんだから。「失敗を恐れない」で。
イメージ
2008 年 9 月 9 日 火曜日
文化祭の代休が終わって、今日から稽古再開です。普段の稽古場は床がコンクリに板を張ってあるだけで堅いので、U原などは膝や脛が青アザばかり。だから今日から、畳がある合宿所を使うことになりました。
一番弱いシーンとして、M呂とD口の1年生コンビのシーンを2時間ほど返してみましたが、どうもいけない。二人とも実に素直で、云われた通り直そうとして健気に頑張るのですが、ただ駄目出しの通りに形をなぞっているだけなのです。しかもそれを繰り返すこともできない。それに、二人ともすぐに素に戻ってしまって、演技が持続しない。台詞のやり取りがすぐに途切れてしまう。
K藤先生と二人でどうにかしようと色々やってみましたが、云われれば云われるほど混乱するらしくて、ますます形をなぞるようになってしまいます。ウーン、困った。
多分、問題ははっきりしています。それは自分の役のイメージが無いから。「こんな感じでやってみよう」という芝居の手本が見つからないから。だからどうしていいか分からない。
とりあえず普段から、周りの人間をよーく観察しなさい。それからTVドラマでも映画でも沢山観なさい。できれば生の舞台が一番いい。そうして色んな動きや表情や喋り方をストックすること。ただしこれは即効性がないから、今度の大会には到底間に合わないけどね。
後はひたすら会話に集中すること。5分間自分の役にのめり込んで、脇目もふらずに没頭すること。それなら出来るだろ。てか、やらなきゃ駄目だい。
七人の侍
2008 年 9 月 6 日 土曜日文化祭が終わって帰宅してから、BSで「七人の侍」を観ました。云うまでもなく日本映画の金字塔。まさに大傑作。奇跡のような作品です。
リバイバル上映をこの目で観たのが確か30年位前だったでしょうか。途中休憩の時、前の初老のご夫婦が「みんな若いわねぇ」と嘆息していたのが印象に残っています。でも、勝四朗役の木村功さんは当時30歳位で、しかも既婚者だったんですね。それが元服前の若侍役ですから奥さんも呆れていたとか。
文化祭2日目
2008 年 9 月 6 日 土曜日文化祭2日目

今日は一般公開日です。外部のお客さんを相手に午前の部と午後の部と、2回公演を行うのが恒例。午前の部ではまだ堅さが目立つものの、昨日よりはいい動きで、特に下人が女の着物を剥ぐシーンには迫力がありました。午後の部は顧問は巡回があるので途中までしか観られませんでしたが、K藤先生によると結構いい出来だったとか。どうやら秋大に繋がる可能性を見いだせそうな手応えを何とか手に入れることができたようです(←自信のなさが回りくどい表現に表れております)。
それにしても、拙い私たちの芝居に最後までおつきあい下さった皆様方。本当にありがとうございました。深く御礼申し上げます。
4時から会議室の撤収です。手際が悪いながらもどうにかこうにか、7時半には全ての作業を完了しました。それから3F多目的室で反省会。多くの課題を残した文化祭公演でした。解決できていない問題も山程あります。しかしながら、それをあきらかにできたという点で、この公演は貴重なものでした。一つ一つ片付けて、我々の芝居に更に磨きをかけ、完成度を高めてゆきましょう。秋大まであと2週間ちょっとです。
文化祭1日目
2008 年 9 月 5 日 金曜日文化祭1日目

文化祭の初日は校内公開で、公演は本校生徒・職員が対象です。開会式の出し物アピールが効いたものか、用意した座席―といっても40席程ですが―はほぼ満席。途中、D口もU原も台詞を忘れて、セットの陰でそれとなく台本を確認するようなアクシデントがありましたが、どうやらエンディングまで舞台に大きな穴を開けることはありませんでした。しかし、流石に危機感に駆られて、またもや8時過ぎまで稽古稽古です。
まぁ、台詞を忘れることはあり得ることなので仕方がないとして、問題は、いかにして張り詰めた緊張感を醸し出し、それを持続させるか。お客さんを巻き込んで息を呑ませるような迫力を引き出すか。登場人物の会話が成立し始めてきているので、今後の課題はこの辺りにありそうです。
ゲネプロ
2008 年 9 月 4 日 木曜日明日が文化祭

昨日やり残した照明の仕込みをしながら、照明担当と音響担当はそれぞれレベルチェックなど。これらが終わったのが11時。今回は手に入れたばかりのパーライトとミキサーを使ってみることにしました。「人間未満」の音響役だったT柳が覗きに来て、しきりに羨ましがっています。いいだろう。
それから会場の片付けやら開会式のリハーサルやら。これが全部3時には終わっていたのに、何故ゲネプロ始めるのが6時になるんだ? 一体我々は、時間を何処に置き忘れているんだ?

ゲネプロ終わって、とりあえず動きのあるシーンとラストシーンを中心に、気になったところを大急ぎで修正。本番前の緊張感からか、加速度的によくなってきます。M呂やK山のシーンとか、後半の下人が転落/覚醒するシーンとか、直したい部分がまだ一杯ありますが、9時を回って(!)しまったので、お開きとしました。
いよいよ明日から本番です。
会議室設営
2008 年 9 月 3 日 水曜日文化祭まであと1日

今日・明日と、全校あげて文化祭の準備。演劇部はもうすっかり恒例の会議室公演です。後ろのロッカーを各種の資料ごと撤去して(これが結構重労働)、窓をベニヤで目張りします。ここまででもう3時回りました。その後で、照明機器や音響機器の搬入と3F多目的室の片付けと何やかやの雑用と。会議室の後ろに大黒幕のつもりの暗幕を吊って、大道具を搬入したのが5時。立て込みに思いの外手間取って、終わったのが6時でした。この辺りは、あと2時間ほど短縮出来るはずなんですが、要領が悪いです我ながら。

さぁ、それから音響の仕込みと照明の仕込みですが、ケーブルの配線をできる者が一人もいない。もう何度も同じ作業繰り返してるんだから、そろそろきちんとマニュアル化しておく必要があります。特に調光卓の設定がよく分からなくて、配線のめどが立った時には8時回ってました。駄目ですね、こんなこっちゃ。
明日は朝一で仕込みを終えて、終日ゲネプロの予定です。
さぁ、ここが正念場。踏ん張り処。天王山もしくは天下分け目の関ヶ原です。
…あぁ、不安。
通し2回目
2008 年 9 月 2 日 火曜日文化祭まであと2日
午前中は全学年模擬試験とか課題テスト。午後は文化祭の準備期間です。顧問は空き時間を縫って小道具製作のお手伝い。思わず作る喜びに夢中になって浸ってしまいました。こういうの大好きなんですが、あんまり顧問が手を出してもなぁ。ああ、今年卒業したA澤の抜けた穴は大きいです。その穴はポッカリと巨大です。カムバックA澤!
放課後は、いよいよ通し稽古です。合宿の2日目以来ですからまだ2回目です。そして出来はヘロヘロです。何と云っても緊張感が足りません。通し中なのに、しかも深刻な場面なのに、キャストの表情が可笑しいからなんて理由でケタケタ笑ってちゃ稽古になりませんね。第一、まだ完全に台詞が入っていない。オイオイ、あと2日しか無いんだよ。
青春舞台2008
2008 年 9 月 1 日 月曜日始業式の後、生物室で「青春舞台2008」を視聴。あぁ、あの舞台を再び観られるなんて、なんて幸せなんでしょうか。
新島学園高校さんの「りょうせいの話」、またもや笑えました。あの間の良さは、おそらく大変な積み重ねの賜なのでしょう。三刀屋高校さんの「暮れないマーチ」では、切ない物語に胸を絞られるような気持ちにさせてもらいました。双子ちゃんは姉妹だったんですね。あの役は「シャイニング」のオマージュかしらなんて、副顧問のK藤先生と映画好き同士で話したり。岡谷南高校さんの「オイディプス」のラストを観て、得心が行きました。なるほど、ああいう風になるのか。ショッキングでとても上手い演出です。感心しました。
そして、やはり青森中央高校さんの「河童」は素晴らしい舞台でした。観終わった時、U原が拍手してましたね。桐生で一度観たのに。ていうか、TV画面なのに。でも、その気持ちはよくわかります。これは10年に一度位の大傑作じゃないかしら。
全国大会では遠くてよく分からなかったんですが、ミナミ役のミナミさんの目の演技の凄いこと。とてもよい声をしてらして、しかも存在感があるので、当日K藤先生と二人で感心してたんですが、それにしても近くで見るとあれ程の迫力があったとは。背筋が凍るような思いでした。これはTVカメラのおかげ。ただ一つ、ラストの転換がよく分からないのが残念でした。あのシーンはカメラを引いて、舞台全景を見せるべきだったと思います。
それにしてもこうなると、他の舞台もまた観たくなります。聞くところによると、以前は全国大会の舞台は全部放映していたとか。全部放映して欲しいなぁ。部員の皆さんのインタビューとか抜きでも我慢するから。